●7月鑑定刀 長さ:二尺三寸 種別:刀 銘:無銘 姿:身幅やや広く元先幅差なし 茎:大磨り上げ 鋩子:乱れて小丸に返る 刃文:蛙の子丁子、丁子互の目交じり、矢筈がかり、飛ぶ焼き 多き、形変化に富、葉、金筋あり匂いに小沸えでき 鍛え:小杢目、小板目交じり 乱れ映りつく ★ ヒント:後鳥羽院御番鍛冶を中心に発達した一派。 在住した地名がついて、この一派の末流といわれこの祖は本流の孫とも言う
●5月鑑定刀 長さ:一尺二寸 種別:脇差 姿:身幅やや細く寸延び先やや反り付く 茎:銘磨られ残る。たなご腹形 鋩子:地蔵風に掃きかけ小丸に返る 刃文:五の目に互の目尖り角張り、表裏同じ。 匂いに沸えが絡み砂流しかかる 鍛え:板目に柾目流れ白け映り付く ★ ヒント:ある理由から佩用を禁じられ、銘を消したり改作して所持したため健全な在銘が少ない。茎に特徴あり
●3月鑑定刀 長さ:一尺九寸五分 種別:脇差 姿:身幅広め元先幅差大磨り上げであるのに腰反り深く 茎:折る返し銘 目釘穴2個 二字銘 切先:中切っ先延びる 鋩子:乱れ込み先やや尖り掃きかける 刃文:丁子互の目に尖り刃交じり、足、葉盛んにはいり小沸え 付き、金筋、砂流しかかり匂い口明るい 鍛え:柾目に杢所々流れよくつみ、地沸え微塵につき、地景細 かく付き、乱れ映り鮮明にたつ ★ ヒント:備前一派をなし本作は二代目である。父が得意と する華やかな丁子乱れを主張とした作と二様の作 がある
●1月鑑定刀 長さ:二尺五寸 種別:太刀 姿:反り付き鎬幅僅かにせまく重量感があり豪壮 茎:生ぶ 目釘穴1個 切先:中切っ先延びる 鋩子:乱れて火焔ごとく掃きかける尖りに返る 刃文:丁子・互の目に沸え強く金筋砂流し良くはいり 匂い足あり 鍛え:小板目に柾流れ地沸え肌立ち鍛え強く地景見事 ★ ヒント:この名刀匠の作刀は少なく、刀匠銘は いくつかの銘数あり、本作は三字銘。兄も刀匠