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霜華塾 新着情報

2015/12/13 霜華塾 霜華塾についてはこちら

鑑定刀のテーマ:国による丁子刃の特徴

1号 短刀 則重(重要刀剣)
2号 国俊(重要美術品)
3号 太刀 助綱(重要刀剣)
4号 脇指 無銘:一文字(重要刀剣)
5号 脇指 対馬入道常光

(山城)国俊・(相州)鎌倉助綱・(備前)一文字の丁子刃の違いを学ぶ。希少の鑑定刀からは、国を極めるに重要な勉強でした。

 
1号: 1の札・則重、当り。新藤五。左。行光。
2号: 1の札・国俊、当り。長光。
3号: 1の札・一文字。吉岡一文字。国宗。
4号: 1の札・一文字、当り。古一文字、長光。
5号: 1の札・常光、当り。

一号刀の則重は、前回と別の則重を拝見。在銘は三振り現存。則重と同じく、正宗十哲の一人に関鍛冶刀祖の(初代)金重がいます在銘は一振り現存。また、同じく十哲に金重と並んで美濃物の一源流である志津三郎兼氏いる事に感銘

三号刀は、見る機会がほとんどない名刀故に 難問でした。

(冬山の 渓谷深し はてしなく)

【句のエピソード】
国俊、助綱の蛙の子丁子・丁子刃。対馬入道常光の作からは、これに果敢に挑戦。懸崖のような激しい丁子刃には厳しさが現れていた。いにしえの名匠の技量を理解していた対馬入道常光でした

12月鑑定刀
長さ :1尺6寸
種別:脇指
時代:江戸時代元禄まで活躍
姿  :重ねやや厚く庵棟、反り浅い
鋩子:直ぐ調に浅くのたれ、小丸に返る
刃文:丁子刃に重花丁子尖り、匂い口しまり明るい
鍛え:鎬地柾に小木目細かく、地映りあらわれる
茎 :生ぶ茎、先浅い栗尻
ヒント:入道ときる。

【答】
平成27年9月鑑定刀・・・則重
                        
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2015/09/27 霜華塾 霜華塾についてはこちら
鑑定刀のテーマ:短刀の変成と特徴

学ぶテーマを以て名刀を揃えるのは至難です。
実現できるのは刀剣界のスペシャリストにあります。霜華塾の特色です。

鑑定刀
1号 短刀 則重(重要刀剣)
2号 短刀 繁慶(重要刀剣)
3号 短刀 備中国住次吉(重要刀剣)
4号 短刀 備前則光・永享
5号 短刀 島田助宗
6号 備前長船経家・寛正(重要刀剣)
鎌倉末期から慶長新刀期の短刀姿の変成と鍛肌の違いが実際に触れる事で則重の肌、繁慶の肌を比較して松皮肌・ひじき肌、ほかのそれぞれの違いが分かる鑑定刀でした。
 
1号: 1の札・則重当り。
2号: 1の札・繁慶当り、国路。
3号: 1の札・次吉当り、青江、中青江。
4号: 1の札・康光同然。盛光。
5号: 1の札・義助同然、綱広。
6号: 1の札・則光、勝光同然、盛光・祐定。

迷いがある時には、遠慮することなく3の札まで入札することが勉強になります

(秋の風 きんもくせいの 匂いたつ)

【句のエピソード】
きんもくせいの香は本格的に秋の訪れを感じます。刀剣用語の匂いは余情をも表現している。備中国住次吉の匂口に清々とした余情を感じました。

9月鑑定刀
長さ :9寸
種別:短刀
時代:鎌倉時代後期
姿  :庵棟 平造り 筍反り
鋩子:直ぐ調に浅くのたれ、小丸に返る。
刃文:互の目調の乱に小沸強く、足繁く入り、金筋、砂流頻りにかかる
鍛え:板目、柾目、杢目が交じり地沸が厚く付松皮肌、地景入る
茎 :茎生ぶ、振袖形
ヒント:鍛肌。

【答】
平成27年7月鑑定刀・・・対馬守知休入道常光
                        
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2015/07/05 霜華塾 霜華塾についてはこちら
鑑定刀のテーマ:一文字
鑑定刀
1号 太刀 真利(重要刀剣)
2号 太刀 吉光(重要刀剣)
3号 太刀 畠田真守(特別重要刀剣)
4号 対馬守橘常光
5号 対馬守知休入道常光
 
1号: 1の札・古一文字・長光・定利・光忠。
2号: 1の札・長光、同然多く。
3号: 1の札・真守、当り。守家・吉房
4号: 1の札・常光当り多く。
5号: 1の札・常光当り多く。他、是一

古刀の一文字の映り・刃、新刀の一文字の映り・刃の違いを勉強するに貴重な出題刀でした。
成積は前回の匂いの学習成果です。

(おごれるも 久しからずと たをやめの)

【句のエピソード】
太刀を拝見して、平家物語の一説を思う。
真利には、優美・繊細を好む、平安貴族の名残があり、おごれる人も久しからずと、社会は鎌倉武士の豪壮華麗と変わり真守は、ますらおの理想に適う。

7月鑑定刀
長さ :2尺3寸
種別:刀
時代:江戸時代元禄まで活躍
姿  :鎬筋高めに重ねやや厚く庵棟、反り浅い。
鋩子:直ぐ調に浅くのたれ、小丸に返る。
刃文:丁子刃に重花丁子交り、足入り、匂い口しまし、明るい。
鍛え:鎬地柾に小木目細かく、地映りあらわれる。
茎 :生ぶ茎、先浅い栗尻
ヒント:入道ときる。

【答】
平成27年5月鑑定刀・・・義助
                        
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2015/05/31 霜華塾 霜華塾についてはこちら
鑑定刀のテーマ:匂い
鑑定刀
1号 短刀 備中国住次吉 ・貞和(重要刀剣)
2号 脇指 義助
3号 短刀 兼房
4号 脇差 越中守正俊・寛永三年
八月吉日(重要刀剣)
5号 脇指 伯耆守藤原信高(三代)
 
1号: 1の札、次吉・末青江、多く。
他、古三原、来国俊のご入札。
2号: 1の札、義助の当り、多く。
他、長谷部・秋広のご入札。
3号: 1の札、兼房、当り多く。
他、氏房・村正のご入札。
4号: 1の札、菖蒲造り 正俊、当り。
他、国広、綱廣のご入札。
5号: 1の札、信高の当り。
他、助廣、苦戦のご入札あり。

(街道の 草木がしぼみ 国をあと)

【句のエピソード】
正俊・信高に感銘した刀匠は、室町期に繁栄をした美濃国を、もとより本国に共通する正俊・信高は、東山道を離れ畿内に。 信高は、京鎌倉往還と伊勢街道が合流し、中山道の交通の要所の清州(清州城あり) に移り、東海道、後(名古屋城築城)に、名古屋への城下町移説(清洲越し)が行われ、尾張名古屋移り 、繁栄した。美濃鍛冶は他国の藩主へと街道を行く。美濃鍛冶は江戸期からの衰退は、美濃に土着した者として思いが一入深い。

5月鑑定刀
長さ :1尺1寸
種別:脇指
時代:江戸時代初期 慶長
姿  :表:切刃造・裏:平造、庵棟、身幅・重ね尋常に寸延びて、反り浅くつく。
鋩子:直ぐ調に浅くのたれ、小さく小丸に返る。
刃文:刃棟側の両側より、小のたれ調に小互の目・小丁子風に・尖り刃など交じり、部分的に両側の焼き刃に迫り、飛焼をさかんに交え乱れ、皆焼状を形成し、小足よく入り、匂い勝ちにわずかに小沸つき、細かな砂流しかかり、小さな飛焼交じり、棟一面に焼く。鍛え:小板目肌つみ、地沸微塵につき、地景よく入る。
茎 :生ぶ、先浅い栗尻、鑢目大筋違
ヒント:末相州鍛冶の影響を受けている。

【答】
平成27年3月鑑定刀・・・平安城住国路
                        
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2015/03/29 霜華塾 霜華塾についてはこちら
鑑定刀のテーマ:短刀、及ぶ脇指の変成と歴史

鑑定刀
1号 短刀 則重(重要刀剣)
2号 短刀 大和国尻懸則長 暦応三年 六九
(重要刀剣)
3号 短刀 包宗(重要刀剣)
4号 脇差 国広(重要刀剣)
5号 脇指 平安城住国路 慶長拾七年吉日
(重要刀剣)
6号 脇指 一宗寛造之・慶応三年六月日
 
1号: 殆どが 則重のご入札でした。正宗もあり。
2号: 了戒のご入札が多くございました、一名、1の札にて尻懸則長と(当り)
3号: 1の札より末手掻、その包清のご入札。新藤五のご入札もあり
4号: 1の札より国広のご入札多く、信国もあり国広のザングリした肌立ちなく、地美しく。
5号: 1の札より国広の高足、晩年に出羽大掾 受領した国路のご入札4名。ほか国広。
6号: 宗寛の特徴をよく理解していました。
短刀の歴史は鎌倉中期に始まり、今回の鑑定刀は南北朝期から新々刀期に制作された在銘の短刀に及ぶ脇指(寸延び短刀)でした。
今回の勉強は、変成の事実を認識するに貴重な鑑定刀でした。

(春雨に 松皮かたの 水の紋)

【句のエピソード】
則重の鍛肌は魅力的でした。春寒次第に緩み、もう桜は5分咲きで木曽川のほとりに春雨の水紋にも似ていた。則重の特徴は地肌は、松皮肌と言われている。

3月鑑定刀
長さ :1尺1寸
種別:脇指
時代:江戸時代初期 慶長
姿  :平造、三ツ棟、身幅広く、重ね厚め、寸延び、わずかに反りのある、典型的な慶長新刀の短刀姿。
鋩子:たるみ込み、先尖って、やや深く焼き下げる。
刃文:互の目乱れ、尖り刃交じり、処々逆がかり、足入り、小沸よくつき、金筋入り、砂流しさかんにかかり、焼頭に飛焼き風の湯走り交る。
茎 :生ぶ、先深い栗尻、鑢目筋違、目釘孔一。 表に「平安城住国路」裏「慶長拾七年吉日」の太鏨の銘。
ヒント:堀川国広の高足。晩年に受領銘を拝領する。

【答】
平成27年1月鑑定刀・・・作陽幕下士細川正義
                        
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2015/1/25 霜華塾 霜華塾についてはこちら

新春、桜の蕾が芽生えていました。

作陽幕下士細川正義、始終の鑑定刀からは、講師の実力と郷土刀として尊敬と感謝の気持ちが表れ、体系化された鑑定刀は新年に相応しかった。

鑑定刀テーマ:作陽幕下士細川正義の始終作

鑑定刀
1号 脇指 細川守秀作(刻印)   ・文化
2号 作陽幕下士源正義造(刻印)     ・文政
3号 脇指 作陽幕下士主税佐源正義(刻印) ・天保
4号 作陽幕下士細川正義(刻印) ・弘化
5号 長嘉釖「重要刀剣」
      作陽幕下士 亀峰亭 細川正義(刻印)
6号 脇指 作陽幕下士細川正義(刻印) ・嘉永

新々刀期の(現在の栃木県)下野鍛刀界、最高峰といわれた、備前伝を完成。
また、相州伝の名作を残し事も鑑定刀で実感しました。
なお、新年の鑑賞刀は、初心者にも新々刀期の匂い・沸えを知るに必要なお勉強でした

新年の賞:講師から、本10冊。
塾長から、鍔・目貫・縁頭を贈呈。
萬点 120点
天位賞 105点
地位賞 100点
人位賞 100点
人位賞 95点
努力賞 90点

(白雪は  春の花とし 沸も華)

【句のエピソード】
作陽幕下士主税佐源正義の相州伝は新雪のようで見事でした。

1月鑑定刀
長さ :2尺3寸
種別:刀
時代:江戸末期
姿  :鎬造、庵棟、身幅広く、中鋒、反り高く、腰そり
鋩子:乱れ込んで小丸あさく返る。
刃文:丁子、足良く入り、足良く入り、匂いでき。
鍛え:板目、よくつみ、地沸え良く付く。
茎  :生 鑢目太く鮮明が特徴。刻印。
ヒント:津山藩工

【答】
平成26年11月鑑定刀・・・長曽祢興里入道乕徹
                        
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