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霜華塾 新着情報
2011/11/13 霜華塾 霜華塾についてはこちら

紅葉の美しさも残り少なくなり、落ち葉舞い散る今日この頃、今年最後の霜華塾を開催致しました。

鑑定刀のテーマ・新々刀始終に活躍した刀匠

1号 薩摩国伯耆守平朝臣正幸 寛政
2号 脇指 尾崎源五右衛門助隆 文政
3号 白熊入道水心子正秀 文化
4号 固山宗兵衛宗次(重要刀剣) 天保
5号 源真雄 安政
6号 月山貞一・彫同作 明治

水心子正秀は、名刀は鎌倉期にあると唱え、その力作の一振を拝見した。
正秀は、審美眼を備えた人であった事がこの作品を通じて伺い知ることができましたね。
今回は新々刀の始終の特徴の勉強でした。

【句のエピソード】
水心子正秀の目指すところの鎌倉期の名刀を再現する事を大志とし、備前名匠の光忠・長光を忠実に写している。

(いにしえの  冬桜咲く  匂いかな)

11月鑑定刀
長さ:2尺2寸
種別:刀
姿  :庵棟、身幅・重ね尋常に細身、、小鋒 に少し反りつく
茎  :生ぶ、先栗尻、鑢目筋違に化粧つく、目釘孔一
鋩子:直ぐに小丸に返り、先掃きかける。
刃文:互の目・小互の目を連れて焼き、小丁字風の刃交じり、部分的に逆がかり、足入り、匂勝ちに小沸つき、金筋入り、砂流しかかる。
鍛え:小板目肌よくつみ、処々わずかに柾がかり、地沸つき、地景入る。
彫り:棒樋に腰元に玉追い龍、
ヒント:彫の名手

【答】
平成23年9月鑑定刀・・・繁慶
                        
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2011/9/3 霜華塾 霜華塾についてはこちら

滋賀県・兵庫県・大阪府・岐阜県・愛知県から塾生
の皆さん台風のまっただなか遠路、ご出席有難う。

テーマは、堀川系と三品系。

鑑定刀      
1号 平脇指 平安城国路:年号 (重要刀剣)
2号 平脇指 繁慶 (重要刀剣)
3号 越前守助廣 (重要刀剣)
4号 近江守高木住助直・年号 (重要刀剣)
5号 井上真改・菊紋 年号 (重要刀剣)
6号 薙刀直し 山浦環正行 (重要刀剣)

・堀川系と三品系に及んだ刀匠とその作刀の比較
 
今回で清麿は10振りほどの鑑定刀。
霜華塾は鑑定刀に恵まれ、殆どの方が正解(当り)
でした。
全国の刀剣勉強会の中でも充実した鑑定刀です。

井上真改に薩摩刀の入札がありましたが勉強をしている事が分かる悪い札ではない。
真改は、晩年に薩摩ごときの荒錵付く直刃乱れを作刀するが、他の刀匠を寄せ付けない真改の荒錵と地刃は優れている。

・120点満点
115点:2名

プロが評価する隠された見どころ惜しみなく教示する

【句のエピソード】
井上真改は存在しないかとの空間の美と青色の地鉄に白銀の幽玄美に感動した。

(真空に 青の静けさ 銀の糸)

9月鑑定刀
長さ:1尺2寸
種別:脇指
姿  :鎬造、三つ棟、身幅広く、寸延び、重ねややあり、
やや先反りつく
銘  :在銘 彫銘 裏表鑢違い
茎  :生茎
鋩子:三品風に尖りやや掃きかけ返る
刃文:互の目に肩落ち互の目に刃縁やや不明瞭
鍛え:大板目に柾流れ、肌立つ
ヒント:ひじき肌

【答】
平成23年7月鑑定刀・・・相州住綱廣
                        
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2011/7/3 霜華塾 霜華塾についてはこちら

鑑定刀のテーマ 沸えと比較

鑑定刀
1号刀 太刀:相州住正廣 年号 重要刀剣
2号刀 刀:相州住綱廣 重要刀剣
3号刀 刀:中曽祢興里虎徹 年号
4号刀 脇指:中曽祢興正 年号
5号刀 刀:法城寺正弘 年号

鑑定刀1号の相州住正廣の作は稀であり、皆焼の名匠である皆焼は小沸で深く,鑑定・鑑賞するに勉強に希少な出題刀でした。

2号刀に備前刀の入札は、備前にも皆焼を作刀する刀匠がいるが、形状の特徴と沸え・匂いの本位・本質をつかめなかった入札である。

【句のエピソード】
正廣・綱廣の皆焼を鑑賞して、抽象的だが個々に特徴有る複数・複雑の沸えの飛び焼きが全面に華やかに、そして花びらのよう。

(一輪に 皆咲き誇る 紫陽花の)

7月鑑定刀
長さ:2尺4寸
種別:刀
姿  :鎬造、三つ棟、身幅広く、元先の差なし、重ねややあり、やや先反りつく
銘  :在銘
茎  :生茎
切先:中切先
鋩子:一枚鋩子風に焼き深く小丸やや深く返る
刃文:沸え本位に、揃った互の目尖り焼き鎬筋まで高く、葉付き、飛び焼き付き
鍛え:板目に杢目交じり、地景あり
ヒント:形状・刃文に特徴が有る、北条氏綱の一字を賜る

【答】
平成23年5月鑑定刀・・・ 無銘(青江)
                        
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2011/5/15 霜華塾 霜華塾についてはこちら

鑑定刀のテーマは沸え・匂い

鑑定刀
1号刀 無銘(青江) 特別重要刀剣
2号刀 金象嵌銘(兼光) 重要刀剣
3号刀 越前守助広 重要刀剣
4号刀 一平安代
5号刀 備前介宗次

南北朝期の匂いの比較
新刀の沸えの比較
オりジナルの彫りの見極めは重要な事です。

(行く春の 空の彼方は 霞色)

【句のエピソード】
見上げると、晩春の雲なき空は深く遠い
彼方の霞色。青江の地金は幽邃の美

5月鑑定刀
長さ:2尺4寸
種別:刀
姿  :鎬造、庵棟、身幅広く、元先の差なし、重ね厚く、やや深く反りつく
銘  :大磨り上げ無銘
茎  :大磨上、栗尻、鑢目浅く勝手下がり
切先:大切先
鋩子:横手辺よりやや直ぐとなり、その上に浅くのたれごころに小丸に浅く返り、少し掃きかける
刃文:直刃、互の目・小互の目交じり、角がかった刃を交え、逆がかり、小足・逆足・葉入り、匂口しまりごころとなり、小沸僅かにつき、匂口明るい
鍛え:小板目に杢目交じり、地沸細かく厚くつき、地景細かに入り、処々地斑交え、乱れ映り立つ
ヒント:地斑交え、乱れ映りなど特徴がある。

【答】
平成23年3月鑑定刀・・・ 近江大掾忠廣
                        
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2011/3/27 霜華塾 霜華塾についてはこちら
昨年の3月28日の霜華塾には桜満開でしたが、今年は桜は開花せず…。青空が印象でした。

(春空へ 蕾桜の いずる日に)

※句エピソード
蕾桜見て(出日に蕾む花)のように、いずれ、見事に爛漫と咲き誇る桜ように、近江大掾忠廣・長曽祢興里は、前途明るく繁栄することを期待され、実現した有名刀匠の鑑定刀を拝見して。
鑑定刀のテーマは、類似刀の見分け方。

1.吉包(重要刀剣)
2.近江大掾藤原忠廣・年号(重要刀剣)
3.長曽祢興里 ・年号(重要刀剣)
4.長曽祢入道乕徹
5.肥前守橘吉次
6.源正行・年号
類似する3振りの見分け方の特徴の箇所を覚え良い勉強になりましたたね。

このように、類似する刀を比較した勉強には、鑑定刀として出題され、納得する勉強ができ、貴重な経験をつむ。
また、鑑賞刀して名刀でした。

3月鑑定刀
長さ:1尺6寸
種別:脇指
姿  :反りやや付き身幅・尋常
銘  :棟寄りにきる
茎  :生茎
切先:中切っ先
鋩子:直ぐに小丸に帰る
刃文:中直刃に沸え良く付く
鍛え:小板目・に地沸厚く付く、地景付く
ヒント:元禄年に大掾受領した。祖父の代作を成した人。

【答】
平成23年1月鑑定刀・・・肥前国陸奥守忠吉
                        
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2011/1/30 霜華塾 霜華塾についてはこちら
新年の鑑定刀のテーマ。形状。
鑑定刀
1.一文字 助長(重要刀剣)
2.[立葵紋] 以南蛮鉄於武州江戸越前康継
 本多飛騨守所持内 [立葵紋] ......(重要美術品)
3.無銘:堀川国安
4.肥前国陸奥守忠吉(特別重要刀剣)
5.次郎太郎直勝・年号

片刃の刀など特徴が有りました。
新年恒例の賞
天位賞 1名…賞品:縁頭
地位賞 1名…賞品:鍔
人位賞 1名…賞品:鍔
努力賞 3名…賞品:刀・鎧の本・袱紗

鑑定入札の得点
入会6年 天位賞 90点
初回から 地位賞 85点
入会7年 人位賞 80点
入会1年 努力賞 80点

1年間の勉強期間で努力賞を得た事は、霜華塾としても励みになります。こからも謙虚な心を忘れずに頑張ってください。

新年会場 ル・パラーディー6階からの雪景色

(むつびつき 細めしきふる 白雪華)

※句のエピソード
新年の鑑定刀、陸奥守忠吉の微塵な地沸が厚くつく肌に白く深い中直刃が見事。

1月鑑定刀
長さ:2尺5寸
種別:刀
姿  :反りややつく、身幅あり
銘  :裏銘
茎  :生茎
切先:中切っ先延びる
鋩子:やや深く返る
刃文:中直刃に沸え良く付く
鍛え:小板目に地沸厚く付く、地景付く
ヒント:小糠肌

【答】
平成22年11月鑑定刀・・・平信秀
                        
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