本作の国行は貞治(1362~1368)ごろに越前で活躍し、国行は応安6年3月(1370)より同7年8月までの間に越前から美濃国に移住している。越州国行には(特別重要刀剣)に指定の「越前国藤原国行 貞治元年」の作と同一人物です。優秀作品です。地刃健全。
越前から美濃に移った、美濃物源流、現存する(関鍛冶刀祖)の金重がいます。金重より後に国行は美濃に移住しました。
本作は相州伝に近く、一見すると本作は金重(正宗の十哲の一人とされている)に似たところころあり、金重との関りを感じる一振りは古刀ならでの古調働きがあり、地刃などに見どころが潜在していて、魅力ある名刀です。
付記:同国越前には、越前来と云われている千代鶴の祖、国安は越前打ち刃物の創立者として千代鶴神社に祀られている。